自然栽培のお米は結構、迷信多いですぞ。
果たして何が真実なのか?
18日にもツイッターで宿便のことをつぶやいた。
転載すると
「宿便が溜まっているからプチ断食をすると宿便がなくなるという。
しかし、大腸内の細胞は最も新陳代謝が激しく例え腸内壁に便が
残ったとしても細胞壁ごと剥がれで排泄される。原理的に宿便が
起こらないシステムになっているのに宿便と騒いでいる。
というものでした。
こんな構造になっているのも知らずにせっせとサプリメントを飲んで
宿便を出そうとする。なんだか変ですね。
お米もそうです。
昔々・・・機械もない頃、農作業は簡単な道具と人力だけでした。
稲刈りも手で刈り取り、はざ架けにしてしばらく乾燥させてから
足踏み式の脱穀器で籾を採りました。
籾はムシロにあけて天日に干して乾燥させたのです。
よく自然農法というと現代でもこの昔ながらの方法で米を作っていると
思っている人が時々見受けられる。
昔ながらの方法は当時はそれしか方法がなかったから、しかたなく
行われていた方法でとてもアバウトな方法だったのです。
現代は機械も高度化しとても正確にち密にお米を調製できるのです。
以前にも書いたが
○ はざ架けにすると茎の中に残っている養分が重力で下の籾まで降りてくる
のでお米が美味しくなる。
「これは典型的な迷信の部類と思う。茎の中の養分の通り道ってとても
細いので毛細管現象でいくら重力が働いても養分が降りてくることはない。
刈り取った瞬間に養分供給は停止してしまうのです。
それにはざ架けにしておくと晴れの日ばかりではなく雨の日もあり、乾燥と湿潤が
繰り返し起こる。これは胴割れ米の発生原因の一つになるからあまり刈り取ってから
野外にさらしておくのは宜しくないと思う。
○ 天日干しのお米は美味しいです。
「これも全くの思い込みである。お米の美味しさは 1に品種、2に栽培法
3に気候といわれているが、天日干しのお米が美味しいとはどの農業誌にも
記載されていない。おそらく天日干し=自然農法→とても美味しい という
図式になっているんだと思う。思い込みですね。
また同じ品種、同じ栽培法のお米でもその水分値により食味が大きく変化すると
いわれている。出荷基準は14~15%になるようにと調製されているが16%
以下であれば出荷はできます。しかし15~16%の間のお米は数カ月で消費して
しまうように流通していきます。つまり水分値が高いので常温保存ではカビが発生
したりして保存には向きません。
食味でいうと
14%<15%<16%
の順で美味しくなってます。
14%は保存には向くが食味はイマイチなのです。でも炊飯するときに
水加減で調節はできるのですが。。。
問題はこの水分値がバラバラな場合です。どの水分値に合わせて水加減を
調節すればいいのかわかりません。
昔のお米はまさにこの状態だった訳です。
ムシロの上で天日に干していると水分値を15~16%にするには
どうするのでしょうか?昔は水分計などいう計測器はありませんから。
じい様に聞いたところ、そろそろかなと思う頃に籾をかじるというのです。
歯で噛んで割れ具合で乾燥度合いを推測していたのです。
結構アバウトな方法でした。
30キロの米袋の中で
乾燥気味の米、
丁度よい乾燥の米
水分がまだ多い米
などが入り混じっていたのです。
その点現在は循環型穀物乾燥機ですから循環させながら一定の水分値になるまで
ピンポイントで乾燥させることが可能なのです。
これで30キロの米袋の中はどの部分でも均一の水分値になっているのです。
(流通の過程で水分値の異なる米とブレンドされない限りは・・・・)
お米はやっぱり美味しい品種のお米を混じりッ気なしで食べるのが一番
美味しいですね。
本当に自然農法のお米の作り方は様々ですが国内の全流通米の1%もない
くらいなのですからね。
貴重ですね。(^^)