わが家には官能食味鑑定士がいる。
妹の旦那(義弟)の舌はとても味覚に敏感なので毎年わが家の田んぼ別のお米の
「官能食味鑑定」
をしてもらっています。
(官能食味鑑定とは実際にご飯を炊飯して食べて味を鑑定するものです)
9月16日の記事に掲載したように
・今年初めて無肥料栽培をした賃田の機械乾燥のコシヒカリ
・今年で9年目の無肥料栽培天日干しのコシヒカリ
・今年で9年目の無肥料栽培機械乾燥のコシヒカリ
(苗は同じものを使用)
の官能食味鑑定を義弟に頼んでいたが今日妹夫婦がやってきたので
結果を聞いた。
その結果は・・・
1位 今年9年目の無肥料栽培・天日干し米
2位 今年9年目の無肥料栽培・機械乾燥米
3位 今年初めて無肥料栽培をした賃田の機械乾燥米
の順番でした。
特に天日干し米は炊き上がって炊飯器の蓋を開けた時の香り、
お米の色、艶などが特別よかったとのことでした。
太陽の恵みを感じることができて義弟曰く「今までの人生の中で最高の極上米だ!」
というプレミアの評価をもらいました。
香り、色、艶、が機械乾燥米より優れており本来のお米という気がした。
また口に入れた食感がモチモチで抜群に美味しかったということでした。
さて2位の9年目の無肥料栽培の機械乾燥米は過去何年も食べ慣れているいつもの
無肥料栽培の米という感じであるが1位の天日干し米と比較するとどうしても
ややレベルが薄い感じがする。
しかし肥料を使った慣行栽培の米に比べれば比較にならないくらい美味しい。
との評価でした。
さて問題は今年初めて無肥料栽培で機械乾燥をした賃田のお米です。
ほぼ一般のJAの慣行栽培米と変わらないとの評価で義弟はこの米にお金を
出す価値はないし例え無料でもいらない。
・・・と賃田のお米を返却されてしまいました。
かなりの酷評であった。(>_<)
やはり無肥料栽培に転換初年度では前年からの肥料分が残っているので
どうしてもタンパク質率が高くなり不味くなりますね。
(それでも慣行栽培のお米よりは上と思っていますが・・・)
賃田は今年初めて借りた0.8反の田んぼですが実は田植えをしてから
判明したことがあるのです。
それは昨年まで10年間ほど毎年「鶏糞」を大量に撒いていたのです。(>_<)
鶏糞などの有機肥料は例えば
・10年間入れ続けた田んぼは「有機肥料成分」が完全に抜けきるのに
入れた期間と同じ10年間かかるのです。
賃田の田んぼの有機肥料成分が抜け切れて無肥料でお米が作れるようになるには
今後10年先ということですね。
化学肥料を使っていたら翌年には綺麗に肥料成分は無くなるのですが有機肥料は
肥効がゆっくりですから抜けきるのに何年もかかります。
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今後どうするか、ちょっと思案のしどころですねぇ。

以前にも記事に書きましたが無肥料栽培に転換後3年間はそこで栽培された
お米は販売しないこととしています。
上記の理由で田んぼの土が無肥料栽培用に出来上がっていないからですね。
転換4年目からはお米の出来を見ながら判断したいと思ってます。
なかなか大変です。。。_| ̄|○