無肥料無農薬栽培における米糠の効能・・・

無肥料無農薬での米つくりは今年で6年目である。
それまでの数年は「への字農法」による米つくりを行っていた。
これは田植え時点では元肥を入れずに、出穂45日前になって
はじめて反あたり3キロ程度の窒素を投入するものである。

とにかく豪快な稲になったことを覚えている。

一定量の窒素を入れれば肥効が効いてくることがとてもよくわかった。
反あたり3キロの窒素である。

慣行農法と有機農法の違いは肥料の性質が異なることである。
化学肥料を有機肥料に替えただけのものであるから当然肥効が出てくるのである。


有機農法でよく米糠があげられるが米糠には一体どれほどの窒素成分が
あるのだろうか?

ある資料によると一般的に米糠の成分は
      窒素    2%
      リン酸   4%
      カリウム  1.5%
      カルシウム 0.6%
      マグネシウム0.9%
である。
      合計 9%  である。

残りの91%には糖分やたんぱく質が多量に含まれている。

この糖分やたんぱく質は「微生物」にとってはとても「ご馳走」
なので、これで微生物は一気に繁殖します。

反あたり3キロの窒素分を米糠で換算すると含有量は2%なので
反あたり150Kgの米糠が必要です。
米糠は反あたり50キロを越えると肥効が現れてくるといわれている。

これでは米糠によって肥効が出てしまいます。
完全に有肥栽培になってしまい有肥の害がでてきます。



わが家は多くても反あたり10キロ、平均5~6キロというところです。

具体的にいうと
    1坪あたりスプーン1杯程度の米糠
を撒くということですね。本当に極微量です。

スプーン1杯の米糠を1坪の面積に撒いてもほぼ肉眼では撒いてあるのが
わからないくらいですね。それほど薄く撒いていきます。
そしてすぐに耕起します。
これで土に混ぜられた米糠に微生物が殺到し一気に繁殖し、藁などの
有機物を腐食していきます。
窒素分は極微量なので肥効は全くありません。
微生物を増やすための米糠なのですね。

繁殖した微生物の助けを借りて、田植えの頃までに藁をボロボロの
状態までもっていくのですね。

無肥料無農薬栽培はいわゆる自然栽培の一種ですが、自然栽培と一口に言っても
それこそいろんな方法や種類・分類がありますから、私ははっきりとさせる意味で
    「無肥料・無農薬栽培」
と直接的な言い回しを使っています。

これなら誰でも直感的に肥料も農薬も使っていないと分かりますからね。


 


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