やはりお米は栽培法で劇的に美味しくなる!
今年初めてイセヒカリ(白米)を買って頂いた方ですが
以前通販でイセヒカリを買って食べた時、不味かったとのことでした。
今年私のブログを見られて私の育てたイセヒカリはどうだろう?という
ことでご注文を頂いて早速精米をしてお送りした。
今日、わが家のイセヒカリを食べた感想のメールを頂いた。
「以前食べたイセヒカリとは全く違う。とても美味しい。」
という内容であった。
生産者としてこのコメントは勇気百倍である。
よく米屋では○○産のコシヒカリは美味しいというキャッチフレーズで
お米を販売している。
米屋が選ぶ美味しいお米の順番は
1 産地・・・例えば新潟産、秋田産など
2 品種・・・コシヒカリなど
3 栽培法・・・有機栽培など
となっている場合が多い。
産地で分けた方が米屋としても扱い易いということだと思う。
しかし今回のことで同じ品種の「イセヒカリ」同士でも
・普通の栽培法(化学肥料+農薬使用)と
・わが家の「無肥料無農薬栽培法」と
では栽培方法によって美味しさが全く異なるということが分かった。
故に本当の意味で美味しいお米の順番は
1 品種・・・不味い米はやっぱり不味い。美味しいお米の品種を選ぶ
2 栽培法・・今回のことで同じ品種でも栽培法で大きく味が変わる。
美味しくなる栽培法を選択
3 産地・・・じつは産地はあまり重要ではない。栽培法でかなりカバー
できるのです。
となると思う。
米屋は品種別は可能ですが、栽培法別ということはほぼ出来ないのですね。
栽培法は農家ごとに違いますからそれで分けることは事実上不可能でしょう。
唯一できることは食味計で米袋毎に計測してランクをつけるということです。
しかしこれも食味計の数値と実際に食べた時の美味しさとはなかなかイコールに
ならないところが悩ましいところですね。
機械では好みは計れませんからね。
実際、私もこれほど美味しく育つとは思ってもみませんでした。
本当はとにかく「安全で安心なお米を育ててみたい」という純粋な
気持ちで始めた無肥料無農薬栽培での米つくりでした。
最初の1年は食味計で計る数値も低いものでしたが、毎年この
栽培法を続けるうちに毎年3ポイントづつ上がり続けました。
今年で8年目の米つくりですが安全を追及した結果、美味しさも
向上してきたことは嬉しい誤算でした。
田んぼが沢山の生き物で溢れかえり生命がほとばしる環境で
稲も育っていくということが理にかなった結果なのかなと
思っている。
なんかそんなことを考えてしまった秋の夜長ですね。