ホントに安全でかつ美味しいお米ができる
ということはよく分かっています。
2年前の伊勢神宮の御遷宮の年に伊勢神宮由来のイセヒカリを栽培してみたい
ということで無肥料無農薬栽培7年目の田んぼに購入したイセヒカリの種籾で
育苗した苗を植えました。
種籾は普通に慣行栽培されたものなのでなんの期待も抱いていなかったのですが
実際に収穫後の官能食味鑑定で無肥料無農薬栽培7年目のコシヒカリと同等という
評価を人間食味計の義弟からもらいました。
これは凄いということで当時「恐るべし・・・イセヒカリ」という記事を書きました。
しかしこれはイセヒカリが凄いのではなく、無肥料無農薬での栽培を7年間も行ってきて
田んぼが自立して無肥料無農薬でも稲が健康に成長できるように環境が整ってきていたので
購入した種籾でも高い評価になったと思うのです。
今年は賃田の町内のSさんの8畝(0、8反)の田んぼに無肥料無農薬栽培9年目の自家採取
した種籾で育苗した苗を植えました。丁度上記と逆の条件ですね。
この田んぼは現在は全く無肥料無農薬栽培に適合しておりません。さらにもっと悪いことに
鶏糞を長年入れて畑として耕作をしていた田んぼです。
今年その田んぼで収穫したコシヒカリと9年目の無肥料無農薬栽培の田んぼで収穫した
コシヒカリとを義弟に官能食味鑑定をしてもらいました。
なんと言われたか・・・賃田のコシヒカリは最低ランクの評価でした。(>_<)
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今回のことで次のような知見を得ました。
種籾も大事ではあるが最も重要なことは「無肥料無農薬栽培」を長年続けてきた
田んぼの「土壌」ではないかということです。
こればかりは一朝一夕にはできないのですね。
もちろん長年自家採取してきた種籾も大事ではあるがもっと大事なものは田んぼです。
しかしこの無肥料無農薬栽培の田んぼは肥料分(有機肥料や化学肥料を含む)や
農薬を使えばすぐにでも田んぼの環境は「瓦解」してしまうような脆弱なものです。
肥料を無肥料無農薬栽培の田んぼに入れれば苗はすぐに肥料分を吸収してしまい
自ら活性化して養分を集めることはしなくなるのです。
つまり無肥料栽培ではなくなってしまいます。
そのような意味で長年無肥料無農薬栽培を続けてきた「田んぼ」は
とても貴重なものという気がしてきました。
この貴重な田んぼをこれからも守り続けられるよう頑張ろうと思いました。
みなさまの応援がとてもやる気に繋がります。
よろしくお願いします。<(_ _)>
