温湯消毒から浸種へ

わが家は自家採取なので昨年のコシヒカリの収穫時に来年用の種籾として
機械選別して土蔵に保管していた種籾の温湯消毒を行いました。
これは一般的な農薬を使う消毒法よりは安全性を重視した方法で
60度のお湯に10分間浸けて温度で消毒する方法ですね。
温湯消毒には専用の機械もあるのですがわが家は毎年お風呂場で行います。

中はユニットバス風ですが一応、五右衛門風呂なのでまず焚口に火を入れます。
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30分ほどで60度のお湯が沸いてきたら、いよいよ種籾をお風呂の湯船に
投入します。
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浸ける時間はストップウォッチで正確に10分間計測します。
この間温度計を睨んで水温の調節を行います。
10分間経てば隣のたらいの冷水に種もみを入れて急いで急冷します。
伊勢名物の「へんば餅」のように平たくするとよく冷えますね。

その後、屋外の桶の冷水に中に入れますが今年はもみ殻が少し含まれていたので
水に浸けて浮いてきた「もみ殻」を取り除きました。
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その後、桶の中に入れて浸種に入りました。
この浸種はコシヒカリの場合、積算温度100度くらいで芽出しを行います。

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積算温度100度になるまで毎日桶の水を入れ替えます。
川などの流水に浸ければ水の入れ替えも必要ないのですが
桶の中の水は「動かない水」なので酸素補給を兼ねて毎日水を入れ替えます。
最初の数日は灰汁がでるのか、水の色が薄い茶色になりますが数日で
透明になってきます。

ここからは余談ですが、温湯消毒をしていたところ隣のおばあちゃんが自家製の
アラレを持ってきてくれました。
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「おじいさんに供えたって」とのことでしたので頂戴しました。
同じ老人会のメンバーさんですね。
有難いことです。


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