出穂2週間まえの草刈り作業
約2週間前の昨日、畦草刈りを行いました。
カメムシはイネ科の雑草に寄ってきます。
出穂してから畦草を刈るとカメムシを田の中へ追いやることになり
かえって藪蛇となりますのでまだ出穂する前に刈ってしまいます。
するとカメムシは一旦は田の中へ逃げますがそのうちまた畦の
イネ科雑草に戻ってくるので今度は稲刈り直前まで畦草刈りを止めます。
カメムシは出穂時のミルク状の籾を吸いにくるのでもう稲刈り直前なら
籾は硬くなっているので大丈夫なのです。
この辺はカメムシとの攻防ですね。
また畦草刈りはいわゆる「高刈り」をおこないます。
昔、鎌で草を刈っていたくらいの高さ・・草高約5センチから10センチ程度で刈り揃えます。
なんでもイネ科雑草の生長点は地面スレスレにあるが広葉雑草(イネ科以外の雑草)の生長点は
地面から数センチほど上にあるとのこと。
鎌で刈っていた時代は刈り払い機のように地面スレスレに刈ることはできなかったので
イネ科雑草も広葉雑草も生長点は保存されていた。
しかし地面スレスレに刈ると広葉雑草は生長点が切られるので次回生えてこないがイネ科は
地面スレスレないので次回も生えてくる。
結果畦はイネ科雑草のみが繁茂してカメムシが大量にやってくることになるということです。
しかし高刈りで広葉雑草の生長点を温存することで広葉雑草が横に繁茂して日光を遮り
イネ科雑草を抑えるように作用するとか。
また多彩な広葉雑草のためカメムシを捕食するクモ類も繁殖してくるのでカメムシ被害も軽減するらしい。
まぁそんな理由から草刈り機の設定を「刈り高さ7センチ程度」に設定している。
毎年こんな刈り方をしていると3年目くらいからカメムシ被害が軽減されてくると聞いて
今年から実践している。
唯一の欠点というと草刈り作業の後もきれいにツルツルに刈ったという達成感はあまりないですね。
また隣と比べて刈ってないような印象を受けることですね。
それを我慢できればやってみればいいと思いますね。
参考URL
http://www.agriz.net/contents/rich/002/szongk.pdf