無肥料無農薬栽培が究極の安全性をもつ理由

IMG_2141.jpg

世の中いろいろな農法があり、極端に言えば農家の数だけ農法があるといわれてます。
そんな星の数ほどある農法の中でなぜ「無肥料無農薬の米つくり」を選択したかというと
一言で言えば「他人を信用できない」ということだと思います。

自分の農法は自分が一番よくわかっています。
慣行栽培では農薬とか肥料はどれをどのくらい使ったかというのは
よくわかっています。

有機栽培ではどんな有機肥料をどのくらい使ったとか、有機認証を受けている農薬を
どれくらい使ったとか、動物ふんを使った自作の有機肥料なども栽培農家は
よくわかっていると思います。

しかしよく考えてみると動物ふんはその動物の糞尿が原料です。原料のエサは果たして安全でしょうか。
農家は購入した糞尿の動物のエサは何を使ったのかわかりませんね。
農家自身で確認しようがないのです。
例えば魚粉などの魚系は全くわかりません。
魚は回遊しますし仮に焼津漁港で水揚げされた魚は「焼津産」になってしまうというのです。
どの地域で捕獲したとかは漁師さんに聞けばわかるかも知れませんが、普通は市場で
仲買が仲介に入ると全くわからなくなってしまいます。
まして回遊魚の場合はどの地域を回遊してきたかということは漁師さんに聞いてもわからない。

つまり自分の責任の持てる範囲内のエサを確保できないという現状があると思うのです。
そこで責任が持てるのは自分の範囲内だけだと思いました。
外部からのエサを含めていろんな資材を入れると安全性に責任が持てない。
こうなると有機栽培って果たして安全なのだろうか?と疑問を感じました。


自分は安全性の面では「自分以外の人が絡んだもの」は田畑に入れない方がいいと思いました。

ただ田畑でその土地に応じて自然と生えてくる雑草などや収穫した後の作物残渣など
そこで生まれたものは田畑に返してます。

わが家の無肥料無農薬栽培はそんな思いから生じているわけで
それこそ頑固に続けていこうと思ってます。
でも決して放任栽培ではなくて手入れや機械的な環境整備はしっかりと
行っています。

ちょっとこんな考え方は今では少数派というより極少ではありますが
当地に1人くらいいてもいいのかなと思ってます。


まず農協の指導とは真逆のことをしてますから近隣で私のことを聞くと
「あ~あの変わった米作っている人なぁ」という声が返ってくると思います。
それだけ認知されてきたということかもしれませんが、なかなか仲間は
増えません。
同じ百姓に聞くと「あんたの作り方はほんとは正解やと思うけど自分はようせんなぁ」
という答えが返ってきます。
いろんな事情で農協におんぶにだっこが大多数の百姓の米作りですね。


環境のこと、健康のこと、自分の思いなどを考えれば選択肢はほぼ一つだとは思うのですが
いろんな理屈をつけて選択肢が何本もできてます。


宝くじでも当たれば地域の田んぼを全部買って地域全部(大体250ヘクタール)を
すべて無肥料無農薬栽培の田んぼに変えられるんだけど夢のまた夢ですね。(^^♪








最近の記事