一番穂(出穂)発見しました!
今日、見回り中に数株の稲で出穂していました。
コシヒカリの稲ですね。
慣行栽培の稲はこの時期、田んぼの水を抜いてしまういわゆる「中干し」という作業を
行います。
田んぼの土がひび割れて指がひびに入るくらい干して、そのあとは稲刈りまで
3潅4落といって3日水を入れて4日干すという作業を続けます。
なぜ慣行栽培は中干しという作業が必要かというと以下の理由ですね。
※田植えと同時に肥料をいれるので強制的に分けつが旺盛になる
※無効分けつを抑えるために干して稲を弱らせて分けつを止める
※同時に干すために飢餓状態になるので子孫を残すため慌てて出穂するようになる
つまり中干しは人為的に出穂をコントロールすることになりますね。
わが家は無肥料栽培なので分けつは肥料を使ったようには増えません。
なので最後の最後まで分けつを増やしたいので中干しはしません。
では出穂はどうなるのかというと、それぞれの稲の個性で準備のできた株から
順次出穂してきます。バラバラです。
出穂してくる時期は完全に稲に任せてます。
しかし中干しをしていないのに出穂の時期が近づいてくると稲は自然と
養分の吸収を自分で制限して自分で飢餓状態をつくるのですね。
自然は本当によくできていると思います。
人為的に出穂を促されるのではなく自然の営みの中で準備のできた稲から
穂がでてくるのですね。
いわば「稲ファースト」ということですね。