そろそろ出穂期か?
見る限り水田全体で80%くらいは穂がでているようですね。
まだ穂はまっすぐ立っていますが、台風とか体温越えの極暑も
ないことから順調に受粉すると思われるので籾の中にでんぷんが
充填されることと思います。
もっともわが家は「中干し」をしませんので出穂が揃わないという悩みは
あります。
中干しの特徴は・・・
・肥料を入れることにより分けつが過多になりすぎ茎が40本程度になったところで中干しを行い、
それ以上に分けつが進まないように稲を弱らせるということです。これは分けつが進み過ぎると
無効分けつが増えて稲が弱るのでそれを防止するためですね。
・次に中干しを行うと前述のように稲が弱るので稲は「飢餓状態」になります。すると稲は生命の
危機を感じてあわてて次世代に種を残そうとして種を作ります。これが出穂です。
人が人為的に稲にとっての「生命の危機」を作るのでみんな一斉に出穂してくるという訳ですね。
・さらに土にひびが入るほど中干しを行って土を固めると根から倒れるタイプの倒伏を防止する
ことができます。しかしこれは中折れ型の倒伏には効果がありません。
わが家は以上のような中干しをしていないのですが、無肥料栽培のため分けつ過多になることがありません。
というよりどんどん分けつをしてほしいのですが肥料をいれてないのでそんなに分けつはしません。
(35本くらいが精一杯ですね)
また出穂についてもそれぞれ準備の整った稲株から稲自身が自然と養分の吸収をひかえて自ら「飢餓状態」を作り出穂してきます。
自然はとてもうまくできています。
最初の穂から最終の穂までは大体10日間ほどの差がありますね。
この時期から稲は多量に水を吸収しますから常に水田の水位をチェックして水を切らさないようにしてます。
この水を切らさないという目配りは稲刈り直前の落水まで続きます。(^^♪