無肥料・無農薬の米つくりとは

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上の写真を見てください。
葉色が濃緑の方が慣行栽培(化学肥料+除草剤使用)の水田です。
さらに田植えはわが家より1週間も遅かったのです。

かたや淡い黄緑色の葉色はわが家の無肥料・無農薬の水田です。

両者を見比べてみて葉色、苗の分けつ(太さ)状況など明らかに慣行栽培の方が
緑が濃く成長が早いですね。

わが家のような無肥料栽培では基本的に1か月ほどは田植えした直後とあまり変わらない草姿と
なっています。

この余りにも差がある苗の成長具合を見て、過去にも無肥料栽培をやってみようという
人もいましたが結局この現状を見て諦めたという話も聞きました。
たしかに私も父に「みんなと同じようにつくれ」とよくいわれてましたね。

でもこの栽培法が一番人にとって自然なモノという気がします。
頑固じいさんですねぇ~(^^♪





この原点は・・学校での理科の実験からですね・・

子供の頃学校で「ヒヤシンス」の球根の水耕実験をしたとき、片方のビーカー
には数滴の液体肥料をいれました。他方は水だけです。

どちらもやがて花が咲きましたが肥料を入れたビーカーの球根の根は数センチ程度
でした。もう片方の水だけのビーカーの球根はもうギッシリとビーカー全体に根が
伸びていました。
そんなことがありましたが、これが無肥料栽培の原点かも?

成長促進剤的な肥料を入れないので自然に近いかたちで成長します。
稲が人と仮定すると肥料なる特別食を毎日さべさせて10歳で成人に、体格も身長3メートルの
巨人を大量に生み出すようなものですね。
なにか異様です。



無肥料栽培は・・
まず何より発根を優先し葉の養分を発根に回し、葉は枯れかけてしまっても根に養分を
供給し発根を優先させます。

発根が十分になるとやっと根から吸い上げた養分を葉の方へ送り葉色が濃くなって分けつも進んできます。

自然の摂理ですね。


肥料を人為的に入れるととにかく発根よりも草姿が優先され短時間で葉色が濃くなり
分けつが進みます。
そのため進み過ぎた分けつを止めるためにわざわざ「中干し」をして土にひび割れをつくり根を切り
ちょっと稲を弱らせて分けつを止めるということを人為的に作り出してます。
中干しの効果には他に土を固まらせて倒伏防止とか、酸素供給とか理屈をこねてますが
全くでっち上げだと思ってます。

わが家は稲刈りまで中干しをしませんが台風でも倒伏したことはありませんし、
酸素不足になったこともありませんね。


肥料を入れて成長促進させて今度は中干しで弱らせて分けつを止める・・
なんか矛盾した栽培法に思えてしまうのは私だけでしょうか?



私は稲には自然にのびのびと成長してもらいたいなと思ってます。

しかし無肥料で数少ない「養分」を稲と雑草で分け合いますので、なるべく雑草が
少なくなるように除草作業は大変重要となります・・・
この作業は人為的に行いますが方法は「機械除草」や「手作業」で行います。

この時期に水田に入って除草鍬でゴリゴリと除草をしている姿が地域の人には
珍しく映るようで道行く人に
     「何をしているんですか?」
と聞かれることも最近では珍しいということもなくなりました。(^^♪


6月中は不定期に水田の中でゴリゴリしてます。。。。。

もしそんな姿を見かけたら「あ~除草してはるんやなぁ~」と
思っていただければ・・・







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